卒論の始め方(社会学で研究をする) #16
概要
・対象:文系大学3,4年生
・社会学が専門の人
(文系で卒論を書く人なら社会学専攻でなくても参考になるかも)
社会学で研究する手順
①何について知りたいか決める
②仮説を立てる
③調査・分析する
④結果を導く
「③調査・分析する」についてもっと詳しく
・調査方法は知りたいことによって様々なので、
自分の知りたいことに合った方法を探す
・分析で気をつけることは、自分の望む結果に調査結果を曲げないこと
・「社会」に対する3つの視点から分析する
①個人から出発して「社会」を考える視点
… 個人が他者を意識しながらどのように行動するか、
その行動によってどんな社会が生まれて成り立っていくのか考える
②個人を超えた存在として「社会」を考える視点
… 社会は個人の外側に個人よりも先に存在しており、
個人を動かす力を持っていると考える
③人と人、集団と集団との相互作用が「社会」の本質だと考える視点
… 時間や状況によって異なるようにみえることにも
何らかのパターンがあり、そのパターンやそこに至るまでの経緯を探る
「④結果を導く」についてもっと詳しく
・社会学の目的を意識して結果を導く
・社会学の目的とは「個人の個性の自由な発展と
社会の安定した秩序を同時に実現するために何が必要か」考えること
さいごに
・以上を意識して卒論を書いてみると
自分がやりたいテーマに対してしっかりとした骨組みができ
より説得力のある卒論が書けるようになると思います
・卒論を書くけど何をすればいいかわからないという方の
お役に立てばうれしいです
参考文献
・伊藤公雄/牟田和恵(2015) 『ジェンダーで学ぶ社会学〔全訂新版〕』世界思想社
・宇都宮京子(2006) 『やわらかアカデミズム・〈わかる〉シリーズ よくわかる社会学』 ミネルヴァ書房